今、『Think Civility 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』を読んでいます。
ここで、無礼な態度をとられた場合、受けた人もどこかでストレスを発散して負の連鎖が始まる。
これは、「聞かれていない」ということの連鎖と同じなのだと思いました。
無礼は伝染して無礼を呼ぶ、本の中で出てきたフレーズです。
ウイルスとまであります。
無礼な態度、例えば蔑まれる、暴言を吐かれる、突然感情的になってどなる、無視をされる、言葉だけでなくその態度が無礼など。
そんな大袈裟な言動をされなくても、「目を合わさず、嫌な顔をされながら、返事が気持ちがこもらない素っ気ないもの」、それだけでも、受けた方は心がモヤモヤしてしまうのではないでしょうか。
そのような無礼な言動を受けた時、それって、伝染する、なるほどそうだと思いました。
上司にそのような無礼な態度で対応され続けた場合、その人は、仕事の時間を少なくする、仕事の質を落とす、など、どんどん連鎖して悪い方向へ行くそうです。
また、受けたストレスは、次の仕事で発散、家庭で発散など、無礼の連鎖が広がるのです。
逆に、礼儀正しいことも連鎖します。
ニューヨークの地下鉄がかつて落書きいっぱいで治安も悪い状態でした。
それを一掃して落書きはなくし、綺麗にしたら、犯罪率は1/9になったそうです。
また、食事のマナーでも、意識して食べ方、お皿の置き方、食べ物の取り分け方、話の仕方、最初と最後の「いただきます」「ごちそうさま」の言い方、なども日常のささいなことでも同じなのかなと思いました。
私自身が、いつもより今日は丁寧に食事をしてみようとしたら、周りの家族もなんだか丁寧でおだやかな食事になったように思います(いつもの食事はどうなってるの?(笑))。
この無礼の中に「話をきちんと聞かない」というのが入るのかもしれません。
目の前の人の話を、途中でさえぎったり、「それはダメな仕方だ」と評価したり、思ってもいないのに「わかったわかった」といかにもいい加減な返答をしたり。
その話を聞いてはもらえなかった人は、相手にも同じように話を聞かないという方法で返したりしてしまいがちです。
また、他の人の話も聞けなくなってくるのかもしれません。
また、しっかり話を聞くということをすると、やはり、それが連鎖して、話を聞いてもらった人が、また、誰かの話をきいてあげられる。
話を聞くという、いい方も連鎖していきます。
自分の行動が大きく影響を与えられる環境にいる時、「この無礼は伝染する」ということを意識することで、環境がずいぶん礼儀正しく居心地のいい、生産性の高いところに変えられるのだと思います。
本の中で、能力が高いことと無礼であることがイコールというように捉えている人も、まだまだ多いとありました。
管理職がこの形であった場合、社員は、とても苦しい思いをするようです。
もう少し、読み進めようと思います。