伊藤守さんの本にありました。
「問題の原因を探している間は、問題から離れることはできない」と。
なぜこんなに自分の状況が悪くなったのか、その原因をずっと考えている、そんなことはありませんか。
確かに、将来、同じ間違いをしないように、何が違っていたかということを考えていくことは大事なのかもしれません。
それは問題が解決してから考えればいいことなのかなと思います。
問題のその原因を考えている間は、その同じ視点から離れられないのです。
問題を解決するために、今何ができるかを考える。
そこから初めて、その問題があったからこそ、次のステップに進める視点が持てるようになるのだと、私は思います。
こんな状況になったのは何が悪かったんだろうと、何か私がダメなことをしたのだろうか、と私もよく考えていました。
そんなに嫌われることをしたのだろうか、とか、私のあの言葉が悪かったからだろうか、あの選択をしたからかもしれない、などとも。
没頭できる仕事があるときは忘れますが、時間が空くとそのことばかり考えるようになっていました。
それも、度を超すと、次には自分がこの行動をとったのは、私だけのせいではない、と、犯人捜しを自分の中で始めてしまってもいました。
そんなことを考える自分は最低だと、余計に自己嫌悪に陥りました。
ずっと、失敗したできごとや、自分を辛くさせる問題について、その原因を考えるのは、とても大事だと思っていました。
まるで、模擬試験の答え合わせの時のように。
本当にそこを考えているうちは、前へ進めない。
自己否定に繋がってしまう。
また、自分の感情と入り乱れると周りのせいや社会のせい、誰か人のせいにこの状況をしてしまうことも考えられます。
周りのせいにしてしまうとその相手のことを気にしてしまって、ますますその問題を解決するどころか、堂々巡りで離れることができません。
また、自己否定の方に行くと、その落ち込んだ自分から立ち直るためには、「今の自分でいいんだ」と自分を認めるというところから入らなければなりません
今ある状況が良くない時変えたい時、
その原因をまずは探さないでください。
その問題を乗り越えたあとに、あの時はこうだったんだな、これが原因だったのかなと思えばいいんです。
- まずはこの状況を変えるために、私は何ができるのか、そのためにどんなサポートが必要で、どんなリクエストをしていくのか、が大切です。
- また、その前に、この状況を変えて、私はどこに向かっていきたいのか、という目的を大まかでいいので決めることが必要です。
私はその今の状況の向こうにある目的を決めました。
私の心と体の健康です。
心と体が美人になることです。
そのために今の状況を変えたい。
自分だけ他の人は全く考えないで、心と体が健康になるということを達成しても、それは本当に心と体が健康ではないです。それは今までの長い経験からわかっています。
失敗を何度かしてます。
その失敗から学んだこと。
一人だけ、良い目をみようとしてはいけなくて、周りの人も巻き込むようにすること。
だから私は自分の心と体の健康を第1に、そして周りの人も巻き込みながら自分の心と体と健康、そしてみんなで心と体の健康になっていく、その波を作っていきたいと考えています
原因を考える時間は、もう要りません。
現状把握のデータがあれば、いいんです。
そこから、ゴールに向かって進んでいけばいいんです。
参考図書: 伊藤守「今日を楽しむための100の言葉」