伊藤守さんの『こころの対話25のルール』を読んでいます。
会話をしていて、返事が返ってこない、いわゆる無視されるようなことがあると、寂しくて独りぼっちだと感じると思います。
悲しい。
ただ、そのよう無視されるといううような、はっきりした対応されたときだけが、独りぼっちと感じるのではないです。
そう、こちらが話をした時、返事が返ってくるしかたで、余計に孤独を感じることがあります。
- 話が終わる前に、「わかった」「ダメ!」などと言い返されてしまう。
- 途中で口をはさまれる。
- 自分のいうことを、まともに取り上げてもらえない。
- 「それは違う」と頭ごなしに否定されてしまう。
- 「そう」「ふうん」など、きちんと聞いてもいないのに、適当にうなずかれてしまう。
- 毎日、小言をいわれる。
- 毎日、皮肉を言われる。
- うまくいってもほめられない。
- 感情的に返事され、冷静にきいてもらえない。
このようなコミュニケーションの環境にいるとしたら、自分の感情や行動に大きな影響があるそうです。
1最初はイライラ、焦り
「自分はここにいていいんだろうか」という不安な気持ちになる
「いてもいいんだ!」というのをしっかり確認したくて、焦ってとてつもないことを言ったり行動したりする。その場にそぐわない、どこかでしゃばったり浮いた感じになったりする
2さびしさ
何かテレビをずっとつけていないと耐えられない、
電話をしたくなる
など
3慢性的な怒り
誰も自分のことを考えてくれないという思いから、ささいなことで人に絡んだり、逆恨みしたりする
4ひとりよがり
「結局」「どうせ」「やっぱり」ということばを使う。誰も聞きたくない言い回し。
5敵対心
心の中で、悪態をついている。
「ばーか!」「なんでこうしないんだ」とか。「ばっかじゃないの!」とか。
目の前の相手とコミュニケーションをとるレベルではなく、自分の敵になっている。
もっとこの先もあって、それは悲しみへ。
そして、無力感へ。
そして無感覚な状態へ。
話を聞かれないということから、このようなコミュニケーションが取れない状態になっていくのです。
- それでまず、目の前のこの人は私を傷つけないだろうか、また、あの聞いてもらえない辛さを味わうのか、と「警戒」するのだそうです。
- その警戒は、相手の敵意も自分の苦しみも気付かないように、感じないようにすることで自分を守ろうとしているのです。
話を聞いてもらえない環境にずっといることで、こんなにも、悪影響があるのです。
不自然な焦った不安感に満ちた言動をとってしまう。
自分の感情や感覚に蓋をして、敵対心や自分の苦しみに気づかない、感じない状態になってしまうのですね。
この話を聞いてもらえない環境、何とかして、話を聞いてもらえる状態にする、ぞのためにも、今から自分ができること、
それは、目の前の人の話を自分から最後まで聞くことなんです。