最近、身近な人が、前と違って気持ちよく会話をしてくれない。
前なら、楽しく話しができたのに、態度が冷たい。
そんなことを経験したことはありませんか。
実は、相手の反応は自分自身の鏡となっているのだそうです。
目の前の相手は自分に対して、何かしら心の中にわだかまりがあるのではないか、と感じたら、
自分の中にわだかまりがあるのだそうです。
また、相手が心を開かずなぜか冷たさを感じる、というのは、
自分が心を開くことができていなくて、相手には冷たさを感じさせている、ということです。
そんなことはない、自分は、優しい言葉遣いで話し、とても相手に気遣いをみせているから。
しかし、言葉というだけでなく、その言い回しや態度、声質、身振り、それが相手に伝わっているのだそうです。
どうしたら、相手が心を開いてくれるのか、つまり、自分が心を開けるようになるのか。
『こころの対話 25のルール』伊藤守著では、自分の心をひらけるようになるには、やはり、自分の中で自分の心とのコミュニケーションがとれていることが大事なのだそうです。
自分の心の中でのコミュニケーション。
難しい言葉です。
今まで学んできて、このことは、自分の全部の感情を大切にして、「全部がここにいていいんだよ」と認めることだと理解しました。
こんなの嫌い、嫌だ、悲しい、怒った、辛い、こういう感情があっても、ダメだと否定しない。
そうなんだ、私の中に、今この感情があるんだね、と認める。
そして、分析しない。
この分析しない、というのも難しいですが。
また、こんなふうに思えて私はりっぱだ!という、評価もしない。
これも難しい。
このように、ただ、自分の感情が今、ここにあるね、と認める。
感情をなかったことにせず、隠さないで。
これはいい!これはダメ!と評価を与えないで。
そして、このようなことも書かれていました。
問題をかかえたまま、そのままでいいので、コミュニケーションをとる。
自分の中でこの感情を何とかしてから、他の人とコミュニケーションをとろうとしなくてもよいのです。
悲しいなら、悲しいという感情があるというのを認めたまま、他の人とコミュニケーションをとっていけばいいそうです。
本当にコミュニケーションはシンプル。
たくさんの良いコミュニケーションをとるためのコツがいっぱい書かれている本は山ほどあります。
お箸の正しい持ち方は、難しいのではなく、一番シンプルで楽な方法です。
野球はしたことがないけど、多分、素晴らしいフォームのバットの振り方は、一番シンプルで身体をうまくつかった楽な方法ではないのかなと思います。
赤ちゃんのときは、シンプルに感情も自然に表わしてお世話してもらって、おおきくなっていきます。
自分の感情の捉え方や表し方は、ここまで大きく大人で生活していく中で、自分なりにいろいろ工夫しながら、周りの人に影響をうけながら、ちょっとずつこねくり回してしまったのですね。
そして、、難しいものにしてしまったのかもしれません。
感情を大事にそっとそのまま認めてみたいと思います。