知り合いから
「ねえ、話を聞いて。
こんなことがあったの」
なんて、辛かったこと、悲しかったこと
話を聞いてって言われたことありますか。
大事なあの人が困ってる。
辛い目にあったんだ。
私が出来ることがあったら何かしたい!
って、そのお話を聞いてあげたいと思います。
そんな時、
頑張って元気を出してもらおう!
そのためには、解決策を考えて何か助言出来ないかな。
私も辛いことはあったから、その話をしたら解決になるかも、とどんどん思考が巡ります。
話を聞いてほしいと言われたとき、
その人が1番してほしいこと。
それは、ただ、ただ、話を最初から最後までしっかり聞いてほしいのです。
そして、気持ちに寄り添ってほしいのです。
途中で話をさえぎらないで、
意見を言わないで
それはいい、悪いといわないで
最初から最後まで、話をきくのです。
悲しい辛いと悩んでいるあの人に、何かしてあげなきゃと焦ります。
その優しい温かい気持ちは、「解決してあげよう」、ではなくて、まず、「ただ心を込めて話を聞くこと」に使ってください。
まずは、最初から最後まで話を聞いてあげてください。
私も数々、失敗しました。
大事な人には特に、私が何とか力を尽くして何かしてあげたいと思います。
自分の過去の失敗から立ち直った話などしてしまうこともありました。
相手が、私の過去の失敗からの立ち直りの経験談が必要!教えてほしい!と思ってくれるのは、まだまだ先でしょう。
全くその話は、将来も必要とされないことも多いです。
「辛い」、「悲しい」、「情けない」と感じている相手に対して、自分の経験談は、もしかして、自慢話にしか聞こえないのかもしれません。
相手を大切に思うなら、元気になってもらいたいなら、まずは、解決は本人に任せます。
自分ができることは、相手の話を大事に最後の最後まで大切に聞くことです。
今までの何とかしてあげたい!というその優しい気持ちを、アドバイスから傾聴にかえるのです。
ちょっと今まで、相手を元気づける方法を、勘違いしていたのかもしれません。
もしかして、そんなふうに自分の辛い気持ちや悲しい気持ちをとことん聞いてもらった経験がなかっただけなのかもしれません。
そう、話をただただ聞いてくださいね。
その聞いてくれてうれしいと思ったその人が、今度は、また誰かの話を聞いて寄り添うことをしてくれるはず。
そうしたら、いつか巡り巡って、自分の気持ちをとことん聞いて寄り添ってくれる人が、近くにいてくれるようになります。きっと。