こちらが、好意で、娘に「この服、お似合いだねー」と声をかけたとき、なぜか、娘の機嫌が悪くなってしまったことがあります。
何があったの????
特に意味がなくてただ投げかけたことばや、逆に好意を持ってかけた言葉で、相手からの予想外の反応が来た時の衝撃はかなり大きいです。
何が、そんなふうに、相手に突然、予想外の反応をさせてしまうのでしょうか。
そんなときのことが、『こころの対話25のルール』伊藤守著 に書かれていました。
ここがまだできていない、まだ足りないからがんばれ!!、と小さい時から教育されてきたのが一般的です。
そのため、多くの人が、まだ自分には足りないものがある、自分はできていないから努力すべきだと考えています。
その感覚から、自分の足りないものを意識します。
それが、自己否定です。
自己否定が強くなればなるほど、少しでもそれを刺激するものに対して、過敏になるのです。
相手の何気ない言葉にも、自分のことを否定された感情をもつのです。
その自己否定部分に関係する言葉を聞いたとき、反応してしまうのです。
そうすると、もう相手の言葉をそのままに聞けなくなります。
相手に、自分を認めさせよう、肯定させようという意識になります。
きっと、その自己否定にとらわれている度合いに合わせて、自分を肯定させようと思うのかなと思います。
その自己否定にとらわれていて、予想もしない返事が返ってくる、そんな時、どうしたらいいでしょうか。
自分の解釈はひとまず置いておきます。
そして、相手がどういう意味をもって、その言葉や表情を表したのかを、丁寧に聞いていくとよいそうです。
自分も売られたケンカみたいにカーッとなってしまいがちですが、まず、ひと呼吸。
家族や職場だと、こちらも心が痛むような内容なのかもしれませんが、聞いていくのだそうです。
相手も少し冷静になったときがいいですよね。
そのカーッとなってしまった相手も話をきいてもらうことで、何がそんなに自分の感情を乱れさせていたのかに気づくかもしれません。
ここで、びっくりなのですが、ついカーッとなった本人は、案外何が原因でそうなったのかに気づいていないんだそうです。
そう、自分の言葉の中の何がトリガーになったのかな、と意識するのも大事だそうです。
そう考えるとコミュニケーションがちょっと怖い感じもしてきます。
ただ、予想外にびっくりするような反応が返ってきたときは、相手の自己否定の部分に触っちゃったんだな、と考える。
そして、何がそうさせたのか、丁寧にきく。
なかなか難しいです。
でも、これができたら、その相手ととても分かり合えるし、相手も心を許してくれると思います。
また、相手の自己否定もゆるんでくるのではないかと思います。
話を聞くって万能なんですね。
娘のことですが、何がトリガーだったかは、伏せておきます^^。