断ることって難しいなと考えたことはありませんか。
自分の我儘を通して相手に不利益になるのでは、嫌われるのでは、と思ってしまうこと、ありませんか。
断ることって、とても勇気のいることです。
相手の申し出や取り決めに対して、OKということはとても楽です。
また、相手もいい気持ちでいてくれると思うので、こちらも安心です。
現状維持のまま、少しがまんすれば時間が過ぎていってくれる。
実は、断ることで、三方よしになることも多いのです。
断る力をつけることのメリットは
1 断ったら、それ以外に対して、全力集中で取り組めることができる
2 断ることができるということは、自分の考えの軸ができる~子どもサッカーをやめる
3 断るとき、相手の気持ちを自分の気持ちのように考えることができる~必要以上に相手を不快にさせない
があげられます。
1 断ったら、それ以外に全力集中で取り組むことができる
9割断ったとして、選択した残りの1割に全力集中して行うことができます。
迷いがあったり、悔やんでいたり、自分の得意でないものであったとき、時間が余分にかかったり、良いパフォーマンスができません。
断らなかった1割に集中できれば、そこから周りにも信頼感が増し、その積み重ねにより、周りからの評判も上がってきます。
よく、息をすって吐くようにできる物事が、自分の強みだと言われます。
その強みを活かしたものに、全集中できれば、効率アップ、信頼もアップ。
断ったことのデメリットは、思うほど多くありません。
2 断ることができるということは、自分の考えの軸ができる~子どもサッカーをやめる
子どもサッカー…って、勝間さんはとても楽しい比喩をされています。
そう、子どもサッカーは、誰もが一度は小学生低学年くらいのときに、経験したのではないでしょうか。
計画もなく、フォーメーションもなく、自分の役割も決まってはいません。
ただ、そこにあるボールに向かって走っていく感じです。
全員が、一つのボールに、ただ追っていきます。
自分の軸がない場合、子どもサッカーをしていることと同じだと言われます。
周りの指図に従い、断るのも悪いかなと顔色を伺い、思考停止状態です。
その思考停止状態をやめ、自分の軸ができる。
自分の中で許せないこと、自分の容量をオーバーしている仕事、自分の感覚に合わないこと、それをすることで大切なことがおろそかになりそうなこと。
それらが分かれば、断ることができます。
断ることができるということは、自分の中で、優先順位ができ、自分の軸ができたということになります。
3 断るとき、相手の気持ちを自分の気持ちのように考えることができる~必要以上に相手を不快にさせない
断るとき、必要以上に相手に不快な思いをさせることはありません。
相手の気持ちを自分の気持ちのように考えて断り方を考えます。
むやみに嫌われるような、理不尽な態度をとるのではないです。
断ることで、相手も違う方とのつながりができるきっかけになり、結局はwin-winになることも多いのです。
参考図書:勝間和代著 「断る力」