15年以上になるでしょうか。
朗読のお稽古をし始めてから。
きっかけは、ママ友からの短期の朗読講座へのお誘いでした。
そのままその勉強会に正式参加することにしました。
先生が何と言っても魅力的です。
「子どもたちにボランティアをさせてはいけない」など、先生からは名言がいくつか毎回でます。
これは、幼稚園に読み聞かせのボランティアにいったときに実際あった話からでてきます。
先生が、子どもたちに、
「一生懸命、みんなのために読み聞かせをしてくださるのだから、静かにきちんと聞くんですよ」といわれたそうです。
ボランティアにいったつもりが、こどもたちが自分たちのために、がんばって静かにしている。
それって、子どもたちが、私たち外部の人間のために「ボランティアをしている」ということだと。
あまりに、普通にある話だと、納得しました。
そして、先生は、日本語特有の美しさについて、よく語られます。
英語も韓国語も中国語も、アクセントが強弱でできています。
日本語は、アピールしたいところを、高くゆっくり表現するのです。
声を大きくしてアピールするのではありません。
「両手いっぱいの花」という言葉も、いっぱいというのをアピールしたいとき、
いっぱいを強く言うのではなく、「いっっっぱあい」というように高く膨らませて表現します。
実際、10年ほど前、長期にわたって英語圏ですごした娘は、ある経験をしました。
日本人の友達と、その外国で話しながら歩いていたら、通りすがりの現地のひとが、「きれいな言葉だ」といってくれていたそうです。
英語もとても素敵ですが、この抑揚で表現する日本語。
大事に美しく温かく、自分の一番いい声で、表現してコミュニケーションをとって行きたいと思いました。