そんなふうに思える自分が「いい自分だなあ」と思っていました。
「そりゃあ人間なんだから間違いはあるしね。
私はどんな人でも受け入れることができるし、嫌いな人は周りにはいないんだ」
と本当にずっと最近までおもっていました。
親しい人には、声に出して言っていたし、そんなふうに思える自分って、なんだか素敵!とも思っていました。
本当に本当にそうだったのでしょうか。
愚痴を言わない自分が立派だと思っていました。
本当に嫌なことも何も感じていなかったのでしょうか。
どんなに努力を重ねても、頑張っても、受け入れられない人や許せない行動をする人がいることがあります。
そんな時、その行為をする原因は、その人ではなくて、私に非があったからなのかもしれない、とねじ曲がって捉えてしまうこともありました。
その結果、自分を責めるような考えになることもありました。
コーチングを学んで、自己基盤の大切さを改めて感じています。
まず、現実を受け入れる。
自分とは考え方が違って受け入れられないし、嫌いだと感じる人が存在するのは当たり前。
そんなふうに感じるのは自分のレベルが低いのでも、自分が悪いのでもない。
また、「そんな人でも、自分が頑張れば、受け入れられるのだ、心を広く優雅に保たないといけない」、と無理に自分を動かそうとしなくてもいいのです。
『心の対話25のルール』伊藤守著では、
「嫌いな人をなくそうとすることの根底には、人を嫌うということに対する潜在的な罪悪感がある」
それだけではなくて、
「自分は全ての人に好かれるべきだし、すべての人を受け入れることができるという非合理的な思い上がりの裏返し」
とも書かれています。
もし、自分には合わないな、嫌いだなと思う人がいたら、
その人を嫌っている自分をうけいれるのです。
なかなか人を嫌っている自分のことは受け入れられない!!
そうしたら、そんな自分を受け入れます。
コツは、
自分の心を教室だとします。
そして、その心の教室には、大好きちゃん、嫌いちゃん、恨みちゃん、悲しみちゃん、ハッピーちゃんなど、たくさん座っています。
いろいろな感情の子どもたちが全員勢ぞろいしています。
嫌いちゃん、恨みちゃん、悲しみちゃんは自分の心の教室から追い出してはいけません。
そうしたら、一人追い出すと、全員ハッピーちゃんも大好きちゃんも、うれしみちゃんもぞろぞろと一緒に出て行ってしまうのです。
みんな大事な私の心。
嫌いちゃんだっていいじゃないか。
私の大事な心の一人。
まずは他の心の子たちと一緒に、心の中に教室で座っていることを認めます。
以外と難しいことじゃないな、と思います。
嫌いな気持ちがあるってことも受け入れたら、自分に嘘をつかなくてもいいし、正直な自分が好きになれるのだと思います。